アンティーク家具 ラックの虫食い修理

こんばんは。

今日は アンティーク家具 ラックの虫食い修理 です。

アンティーク家具に虫食いはつきもの?
そういうわけではないですがパインの家具は虫食いに注意しなくてはいけません。
オークやマホガニーなど他の材でもありますが
パインは特に購入する際注意して見なくてはいけないのです。

このように
脚周りにひどい虫食いがあります。

虫食いの処理はキクイムシ用のスプレーを使用します。
状態がひどくなければスプレーをした後穴を埋めればよいのですが
指で押してへこんでしまうような状態、中が穴でスカスカの状態では強度が出ないので部分的に材の交換が必要です。
できる限り材は現状のままにしておきたいですが
今回はどうやら交換しないとだめなようです・・・

交換する前に
まずは穴すべてにキクイムシ用のスプレーの細いノズルでスプレーします。

それでキクイムシをやっつけます。

その状態でしばらくおきます。

今日はここまでです。
またお楽しみに。


アンティーク家具 ドローリーフテーブルの天板のしみ、白濁の修復

こんばんは。

今回は アンティーク家具 ドローリーフテーブルの天板のしみ、白濁の修復 です。

アンティーク家具を使っていただくためにの重要なことの中に
耐熱、耐水についてがあります。

アンティーク家具に使われるシェラックニスは天然塗料だけに
いろいろなものが入っているウレタンやラッカーの塗装に比べて
耐熱、耐水が劣ります。

特に頻繁に使用するダイニングテーブルなどは
氷の入ったコップや熱い飲み物などを直においておくと
しみや白濁、つまりウォーターマークがつくことがあります。

そのため、コースターやランチョンマット、テーブルクロスなどを一緒にお使いいただく必要があります。

でも、裏を返せば大事に、大切に使っているということにつながります。

ウレタンなどは水ぶきはもちろんのこと、耐熱、耐水に優れています。
何も気にせず使えることはそれはそれでよいことなのかもしれませんが
ものを大事に、大切に使うという気持ちが薄れてしまうのではないでしょうか?

それ以外にもウレタンは塗装が非常に硬く、強力な剥離剤も効きません。
ウレタンは固まるとプラスチックのように硬くなります。
強いですが一度その塗膜にひびが入ったりするとそこから塗装が痛んでいきます。
最後にはぽろぽろとはがれてきてしまい、非常にかわいそうな姿になります。

それに比べてシェラックニスは徐々に色が落ちていったり、つやが変わったり、使ってきた歴史が家具の表情に出てきます。

ある意味ご自分でつけた傷、お子様が小さいときにつけた傷やしみ、そういったものが愛おしくなってくるのです。

変化を楽しめることそれがアンティーク家具の魅力なのです。

ただ使っている以上、だんだんと痛んできたり、不具合が出てきます。
そのときにはしっかりとしたメンテナンスと修理、修復が必要ですね。

このように白濁してしまったのは
熱いものをおいてしまったようです。

かなり白濁していますが
このぐらいであれば、塗装全部をはがす必要はないのです。

シェラックニスは薄く、乾燥した塗装を何層にも塗り重ねていくことで
塗装面を作り、質感、色の深みを出していきます。

例えばその塗り重ねた層が5層だっとしましょう。
白濁しているのは上の2~3層かもしれないのです。

下地までいっていれば残念ながらはがさなくてはいけませんが
そうでないものを無理にはがす必要はありません。

その白濁している2~3層をとってあればもともとの質感や色を残しながら、損ねることなく、部分的に再塗装すれば元通りになります。

それができるのもシェラックニスだからなのです!!!

その白濁した塗装をはがすのにはニスの溶剤であるメスを使います。
メスをスチールウールにつけて軽く均すようにこすります。

少し乾かして、もう一度。これを繰り返します。

強くこすりすぎてしまったり、乾かない状態でこすり続けると
はがさなくていい塗装まではがしてしまうので慎重に作業します。

白濁が取れたら
ケンマロンでザラつきをとってから
周りと色、質感を合わせていきます。

仕上げは全体をワックスです。

このようにきれいに元通りです。

さて
内訳ですが

天板塗装直し 2時間 

実作業で2時間です。

料金は1時間、出張料込みで8400円+1時間5000円=13650円です。

参考にして下さい。

台風が来てなんだか荒れるようですが

ショップのDLTとOCのセットが始めて買って頂けました!!!!
いやーうれしいですね。

この気持ちを忘れないようにこれからもがんばっていきたいと思います!!!

後もうひとつ、阪神タイガースやっときました!!!
弱小ジャイアンツを3タテ!!!

天気は悪いが、気分は晴ればれです!!!
なんだかのうてんきですかねー一人だけ。

それではまた

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アンティークベイキングテーブル天板傷の修復 その4

こんばんは。

今日は アンティークベイキングテーブル天板傷の修復 その4 です。

前回はステインまで入れました。

後は色あわせと質感を合わせていきます。

まずは色のはげてしまっているところをリタッチします。

この2箇所はお客様が直してほしいとご依頼のあった部分です。

リタッチして目立たなくさせます。

次にシェラックニスをタンポ刷りで重ねて塗面を作っていきます。

画像のように布を手の大きさにお団子のようにつくり、
そこにシェラックニスをつけます。

それを木目に沿って塗っていきます。
ムラにならないように均等に塗っていきます。

これを繰り返して、塗装面を作りながら、質感をあわせていきます。
最初に入れたステインの色でオリジナルに近づいたので
タンポ刷りの合間にステインを入れてふき取るという工程を繰り返すことで
色は合いました。

傷のところもこのように分からなくなりました。

この後、よく乾燥させてワックスを全体かけて終了です。

さて
内訳ですが

天板塗装直し 2時間 

実作業で2時間です。

料金は1時間、出張料込みで8400円+1時間5000円=13650円です。

参考にして下さい。

暑いですねー
もう夏ですねー

皆さんは夏の計画はもう立てていますか?

会社で働いているとなかなか先の予定を立てるのは難しいものです。
でも休むために仕事をがんばるっていうのもたまにはいいのでは・・・

休みがあって働けるのです。

メリハリが必要ですね。
働くときは集中して働く、休むときは休む!これです!!!

まだ日本には残業が美徳みたいな考えの人が多いようですね。
残業してるからがんばってる、時間通りに終わらせて帰るのは悪みたいな空気なんでしょうね。

急ぎの仕事が入れば当然終わらせなくてはいけません。
ただ急ぎの仕事が入ったから残業って考えは違いますよね?

まずはそれを時間内終わらせるためにはどうすればよいか、それを考えます。
それでも終わらない仕事であれば残業すべきか、明日に回せる仕事なのか判断します。

当然周りの状況も確認します。
手伝わなければいけない仕事があればそれのフォローに回る。当たり前です。

ただ世の中がんばっている人だけではないようです。
終わらなければ誰か手伝ってくれるだろうと思って仕事をやっている輩もいるようです。
私たちも人間です、見るからにそういう仕事の仕方をしている人間の手伝いはどうしてもいやいやになりかねません。
終わらないこと、残業していることを他人のせいにしている人間もまた始末が悪いですね。

基本は自分に与えられた仕事は自分でこなす。

人海戦術とか仕事においてはあまり意味のないものです。
なんの戦術も計画もなしで臨機応変にという感じです。

事前の戦術、計画があった上で、その仕事をやっていて常に柔軟に対応できるようにすることが臨機応変ということです。
それをしなくては無駄に人と時間を使うだけです。

こういう言い方をすると、すごくドライな人と思われるようですが・・・

残業をしていることは恥ずべきことだと発奮しなくてはいけないのでは?
仕事のできないやつ、仕事を納期に終わらせられていないということに他ならないのです。

時間を湯水のように使っていい仕事といえるのでしょうか?

その仕事のプロとして報酬をもらっている以上、
最短の時間で、最高のパフォーマンスを見せるのが当たり前ですね。

といっても予定通りに100パーセント終わらせられるわけはないのです。
ロボットではなく人間ですから。

そこは周りがバックアップすればよいのです。

でもそれはやるべきことをやってそれでもどうにもならなかったときです。

お客様に迷惑をかけるわけにはいきませんから。
私たちが残業しようが何しようがお客様には一切関係ないのですから。

なんか久々に熱くなってしまいましたね。

それではまた

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