こんばんは。
今日は イギリスアンティークドローリーフテーブルの天板塗装修復、溝修理 その2 です。
まずは溝を直します。
前回溝のある理由はお話しました。
本来ならば組みなおして溝を縮めるのがいいのですが、
フレームがものすごくがっちりついているのでばらすことはしません。
なので溝に木を埋めることを選択しました。
溝を埋めるためにたまに妙な修理をしているお店を見かけます。
その溝にパテを埋めたりシリコンを埋めたりしているところがあるようです。
問題外です。
まずパテ、パテは接着力がありません。
埋めたすぐは問題ないかも知れませんが、次第に乾燥しやせてきます。
溝も広がってくれば、結果は・・・・ポロポロ取れてきます。
シリコン用途としては間違ってはいないかもしれません。
でもそれが目に見えるところ、アンティーク家具にふさわしい見た目なのかどうか、甚だ疑問です。
見えないところや裏側ならまだ納得はいきますが・・・
私もガラスの固定などには使いますが・・・
表にすぐ見えるところには使いません。
ということで耐久性、修復という観点から同じ材の木を使います。
溝の幅に合わせて木の厚みを調整し、溝にしっかり収まるように加工します。
その材を溝の側面と接着します。
底とくっつけてしまうと木が逃げれなくなってしまうので必ず側面とだけ接着します。
溝を木で埋めたらそのまま乾燥させます。
乾燥したら塗装作業に入ります。
今日はここまでです。
次回をお楽しみに。