こんばんわ。
今日は イギリスアンティーククイーンアンチェアの前脚折れ修復 その2 です。
折れた箇所の接着が終了しました。
カップリングのための古材を用意します。
このクイーンアンチェアの材はマホガニーなので同じマホガニーの古材を必ず用意します。
カップリングとは・・・
折れているところを補強するため、強度を戻すために、
折れている部分を大きくカバーするように新たに材をくっつけてあげて、
それを前後左右四方にやることで折れを面でカバーするという修復方法です。
前後、左右ペアで挟み込むのでカップリングといいます。
作業としてはどちら側からでもいいのですが、
まずは前後を木を当てます。
そこでしっかり固まってから
次に左右の木を当てます。
そうして強度を出していくのです。
カップリングの古材を当てるために脚を掘り込みます。
この掘り込みが浅かったり深すぎたりするとが戻らないので注意が必要です。深さは脚の太さや脚の形状などにより変ります。
古材を当ててしっかり圧着します。
古材を掘り込みの大きさにきっちり合わせなくては強度が出ません。
隙やゆるみがないように形を合わせてから圧着します。
ただ材をあてがってあげればよい訳ではないのです。
もちろん木目なども合わせます。
今日はここまでです。
次回をお楽しみに。