アンティーク家具に使われているビス(木ねじ)や釘について

こんばんは。

いやー今日はびっくりしました。
雪降りましたねー
寒かった・・・・

さて今日はアンティーク家具に使われているビス(木ねじ)についてお話したいと思います。

アンティーク家具に限らず古い良い家具には釘やビスが使われていないと思われてる方はいませんか?

アンティーク家具にはほとんどといってよいほど釘やビスが使われているんです!!

年代の新しいアンティーク家具やリプロダクションなどはプラスのビスが使われていますが、大体のアンティーク家具はマイナスのビスが使われています。

マイナスのビスは日本にはほとんど売ってません・・・

使うマイナスのビスは、取っておいたマイナスのビスコレクションの中からサイズの合うものを探すか、イギリスなどの海外から輸入したマイナスのビスを使うしかありません。

ビスを使うことは別に悪いことではありません。

例えばチェストなどの笠木などのパーツを固定する場合や丁番、引き手など金属部品の固定等に使われています。

使うところを間違えなければ非常に使えアイテムです。

ただやってはいけないことがあります。
それは接合部のゆれや緩みに対して安易にビスを使用してしまうことです。

接合部に緩みや隙が出ている場合、破損しないように(当然のことです)ばらします。
その隙にはゴミや膠の塊がついているのでしっかり取り除きます。
その後木工ボンドを入れ、しっかりハタガネと呼ばれる金属製の締め具で圧着するのが当たり前の修復です。

ですがばらさず隙を少し大きくした所に木工ボンドを入れ圧着すると言う邪道な修理(修理とも呼べない行為)を行い、なおかつ補強のためと称してビスをぶち込んでしまう・・・乾燥時間を取らなくていいようにハタガネで締めてビスで留めて、ハタガネをはずすという荒業をしている所があるようです・・・嘆かわしい・・・・

接合部にはダボやぼぞが使われていて、それがやせたりすることで緩みが出てきてしまうのですが、ほぞに木を足したり、ダボを太いものに変えたりすればがっちり固まるのです。それをせずにビスを打ってしまう最低なやり方にうんざりしてしまいます。

そのようにビスを打つことで大きな問題がもうひとつあります。

元々接合部にあるダボやほぞをビスが破損させてしまうということです。

破損させてしまうことで強度が落ちます・・・
また不用意に打ったビスによって接合面が歪んでしまったり、最悪躯体全体が歪んでしまうことにもなりかねません・・・

そのビスを打って緩みが出てしまったときにほぞやダボをやり直すことはもちろんのこと、ゆがみを直したり、強度を元に戻したりと凄く手がかかってしまうのです・・・
その安易なビス1本がやらなくていい修理を生みお客様が負担をしなくてはいけなくなるのです。

アンティーク家具を購入しようと思っている方は様々な接合部付近に安易にビスが打たれていないか必ず確かめて気ださい。

必要な部分は使うことで強度を増すのでそれはいいことなので、わかりづらいですが混同しないでくださいね。

特に脚部のストレッチャー(貫といわれています)の裏側は要注意です。

家具が小さいものならご自分で見れるとは思いますが簡単に裏側をみれない場合は店員の人に持ち上げてもらって確認してください。

もしあった場合はお店の人に理由を聞いてみてください。ちゃんと答えられない場合は・・・よく考えましょう。

あとビスのマイナスとプラスをどのように使い分けいるかというと、見えるところ(通常使用していて目に付く所)には必ずマイナスのビスを使っています。

そのほかの見えないところ(背中裏や底裏等)だけにプラスのビスを使用するようにしています。
ビスを打ちすぎないように注意しながらやっています。

今日はこの辺で

次回は

お楽しみに。

そうでした!!!なぜ明日雪になってほしくないかというと
お客様第一号の修復ご依頼の家具のお引取りに伺うのです。

いやーうれしいです!!!

改めてこれからお客様に満足していただけるよう努めて生きたいと思いますのでよろしくお願い致します。

詳しい内容についてはnoteにてお話しますね。
お楽しみに。

それではまた

 

 

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アンティーク家具にもパテは使われています!

こんばんは。

今日は冷たい雨でしたね。
皆さん風邪を引いたりしていませんか?
仕事をしているとなかなか風邪を引いても休みにくいものです。
でも咳をしながら会社に出てくるのはいかがなもんでしょう?
ゴホゴホと咳をアピールしたいのか、ほんとに風邪なのかはどうでもよくて、咳するならマスクをする、最低でも手で口を塞ぐなど当たり前のマナーです。
私がいつも風邪を引くのは会社でうつされるからです。
皆さんがんばるのは良いですが他の人にうつすのはやめましょうね。

さて前置きが長くなりましたが・・・・

今日はアンティーク家具にもパテは使われているということをお話します。

パテはオクアンティークスでも使用します。

そのパテはウッドパテ、エポキシパテ、フィラーと呼ばれる様々なものがあり、普通にホームセンターなどに売っています。
簡単に成形でき、削れるのでパテは使い方しだいでは非常に使い勝手の良いものだとは思います。

ただパテは使いどころを考えないといけません。

なぜならパテには接着能力がないのです!

パテを使用するのは穴状のものか小さな溝だけです。
それ以外に使うとコツっとぶつかっただけで取れてしまうのです。

ましてや角の欠損に使うなどもってのほかです!!!!

角や彫刻はただでさえひっかっかりがあるところですからそんなところにパテを使って、いかにきれいに塗装してもすぐにまた取れてしまってまったく意味がありません・・・

角や彫刻には必ず木目をしっかりまわりにあわせてアンティークまたはそれに順ずる木材を接着し、成形します。

それが当たり前の修復です!!

またパテが取れてしまうのは当たり前のことですが、パテに塗装が食いつかないのでちょっと擦るとすぐ色が剥げてしまうのです。

塗装は簡単に言うと木に食いつくことですぐにはがれないようになるのです。
パテには塗料が食いつくことが出来ないのです。ですからすぐにはがれてしまうのです。

パテは使用します、使用しますが用途を限定して使っています。

角にパテを使っているのは修理ともいえません・・・

アンティーク家具を購入する際には角などをジーっとみてください。
なんとなくおかしな艶があったらお店の人に聞いてみることでしょう。
ちゃんと答えられなようなら・・・・よく考えましょう。

今日はこの辺で

次回はアンティーク家具に使うビスについてお話します。

日曜日は雪になるかも知れないそうです・・・
子供のときや学生のときなら大喜びでしたが・・・
降ったら降ったで楽しみますか。

それでは

 

 

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アンティーク家具の虫食いについて

こんばんは。

今日もいい天気でしたね。
散歩してのんびりしていたい所でしたが今日も仕事・・・
なんで休みの日は寒いのに仕事の日はぽかぽかなんですかね。
仕方がないことですが・・・

さて気を取り直して・・・

今日は木材につく虫(ウッドワーム)についてお話します。

アンティーク家具につきものの虫食いです。

表面に小さな丸穴を残して木に食い込み、そして方向を変え、いろいろな動き方しながら入り込んで表面に近い所で休んでから表に出ます。

ウッドワームは卵を産んで木の中に残します。

その卵が孵りまた卵を産む・・・

その繰り返しで木材がウエハースのようにスカスカになってしまい指で少し押しただけでぼろぼろ取れてしまっているものも中にはあります。

そういう場合は強度、他の材への被害を食い止めるためにここは材の交換もやむ終えないことです・・・
何せ強度がまったくないのですから。

ただし交換する際にも出来る限りアンティークの古材でサイズの合うものから切り出して使用します。
まったく見えない部分や、構造材など交換することによって強度が増す場合はプライウッドを使用させていただく場合もございます。

不必要な材交換はせず、出来るだけ現状を生かすことを心がけています。

その処理方法ですかホームセンターなどで売っているキクイムシ用の殺虫剤が売っていますのでそれを使います。
ノズルがついているのでそれを虫穴にブスッと差し込み、スプレーを「おみまい」します。

しばらく置いた後その穴を木工ボンドをすり込んで穴を塞ぎます。
それでスプレーの効果を中に閉じ込めてやっつけます。

数日おいて虫がいないことを確認してから、穴の表面近くはパテなどで埋めて着色します。
大体の虫はこれで大丈夫です。

絶対にないとはいえませんがほぼ大丈夫です。
ただ卵が死なない場合また発生することが稀にあります・・・
その時はまた同じ処理をします。

虫食いを見つけたらすぐに処理することをおススメします。
なぜなら他の家具や家自体に進軍を始めてしまう可能性があるからです。

小さい穴なので見つけにくいですが粉のような木屑が出ますので分かると思います。
もしあったらすぐに処理をしたほうがよいです。

木屑がでていても虫が必ずいるわけではなく、昔の穴から木屑がでてきてしまっている場合もございます。

虫食いや虫食いの疑いがある場合はお気軽にご相談ください!!

アンティーク家具を購入する際に背中や底の裏、引き出しの裏側など細部にわたって確認することをおススメします。
特にパイン材の家具は虫食いが当たり前のように虫食いや虫食い跡がありますので十分に確認してください。

今日はこの辺で。

次回は・・・・

おたのしみに。

 

 

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