イギリスアンティーク家具 キャビネットの扉ガラス割れ修理

こんばんは。

今日は イギリスアンティーク家具 キャビネットの扉ガラス割れ修理 です。

分かりにくいですが左扉中央大きいガラスと右扉左端のガラスが割れてしまっています。

まずは
割れているガラスを取り除きます。

アンティークのキャビネットのガラスはフィラーと呼ばれる硬質のパテか木の面材でとめられていることが多いです。

今回はフィラーでとめられていました。

割れている所だけでなく、その他のガラスをとめているフィラーがぽろぽろ取れてきてしまっているところもあります。

まずはガラスの割れているところのフィラーをのみを使ってとります。
(すみません、画像なくなっちゃいました・・・文章のみでお楽しみください・・・)

意外と今回はぽろぽろ取れてくれたので作業はスムーズに進みました。

すべてきれいに取り除いてからガラスの型をベニヤで作ります。

形が変形なので今回は外注です。

ベニヤにあわせてカットしてもらいそれをあわせます。

微調整をした後にガラスをいれ、シリコンでとめます。
シリコンとはタイルの目地や浴室などの目地に使うコーキング材です。

正面から見えないようにコーキングを丁寧にガラスの押さえ縁として入れます。

1日完全に乾くまでそのままにしておきます。

割れている箇所だけでなく、その他のぽろぽろ取れているところも上からコーキング材でとめます。そうすることでフィラーがぽろぽろとれてくるのを防げます。

なぜフィラーでなくコ-キング材なのかとういと
フィラーは乾燥に非常に弱く、ぽろぽろと落ちてきてしまうからです。
ガラスは小さな鋲で留めてある場合がありますのでフィラーが取れてもすぐに取れはしないかもしれませんが危険なことに変わりはありません。

その点コーキングはガラスにも木にもくっつくのではがれる心配はありません。
もしまた何かの拍子に割れてしまってもコーキング材はやわらかいのでカッターで簡単に取れます。

完全にコーキングが乾いたらガラスをきれいに磨いて完了です。

アンティークだからガラスを汚れていても仕方がない、そんなことはありません!!!!

ガラスは傷がつかないように丁寧に磨けばアンティークのガラスでもちゃんときれいになります。
アンティーク家具のガラスやミラーがついたものは購入する際にちゃんと磨いてあるか、桟のところに埃やごみがたまっていないか確認してください。


お客様のお宅に納品させていただきました。

さて
内訳ですが
   
ガラスのフィラー除去、型取り、取り付け   1時間 

実作業で1時間です。

料金は1時間8400円+ガラス加工代5250円

=13650円です。

参考にして下さい。

今日はここまでです。
また次回をお楽しみに。


アンティーク家具 ドローリーフテーブル天板の塗り替え その5

こんばんは。

今日は アンティーク家具 ドローリーフテーブル天板の塗り替え その5 です。

前回はオイルステインまで入れました。

天板にシェラックニス入れたいところですが、色が違うところが必ずあるはずですのでそこをリタッチして色を合わせておきます。
早めにリタッチしておくことで塗装面を作りながら質感をあわせることが容易になります。
後に回してしまうとせっかく作った塗装面にリタッチの際のざらっとした質感を乗せてしまい、そこから質感をあわせるのに工程が余計にかかってしまいます。


リタッチ前


リタッチ後

リタッチが終わったらよく乾燥させた後、ケンマロンでざらつきをとります。

まずは天板裏面にシェラックニスを入れます。
もちろんサンドペーパー、クリーニング後のものにです。
天板裏面があまりきれいではない場合(元の状態で塗料が飛び散っていたり)はオイルステインを入れてからシェラックニスを入れます。
両面に塗装を施すことで、反りや割れなどをある程度抑制することが出来ます。

当然リーフも同様です。

そのシェラックニスが乾燥したところで天板表面の塗装に戻ります。

シェラックニスを塗り重ねていきます。

色と質感を合わせます。

しっかり乾燥させて、ワックスを天板にかけて終了です。

さて
内訳ですが

出張させていただき、その場で天板再塗装のほかに脚カットがありましたので
   
ドローリーフテーブル脚カット   1時間 
ドローリーフテーブル天板再塗装  3.5時間

実作業で4.5時間です。

料金は1時間、脚カット出張料込みで8400円+天板再塗装8400+1時間5250円×2.5時間

=26775円です。

参考にして下さい。

また次回をお楽しみに。


アンティーク家具 ドローリーフテーブル天板の塗り替え その4

こんばんは。

今日は アンティーク家具 ドローリーフテーブル天板の塗り替え その4 です。

前回は下地づくりまで終わりました。

いよいよ塗装を入れていきます。

天板の溝をきれいにすることは前回お話しました。
まずはその溝にしっかりとオイルステインで着色します。

オイルステインを入れることでごみの付着、水分などの浸透を少し防いでくれます。

細かい溝にオイルステインを入れてから全体に同じように入れてしっかりと拭き残しがないように拭き取ります。

全体に入れたら乾燥させます。

今日はここまでです。
また次回をお楽しみに。