こんばんは。
お世話になっております。
イギリス・フランス・ヨーロッパ・アメリカアンティーク家具修復・修理、アンティークショップのオクアンティークスです。
本日もアンティークの修復、修理、加工、カスタムの実例をご紹介いたします!!
今日はアンティークテーブルの天板塗装直し、剥離、ワックス仕上げです。
現状は・・・
長年使われてきたダイニングテーブルですので、天板の塗装はすっかり取れてしまい、黒い汚れがついてしまっています・・・
幸い割れや反りなどの不具合はありませんでした!
お客様とここまで長い間ずっと生活をともにしてきたテーブル。
綺麗にしてあげたい!!!!!!
まずは黒い汚れや、気にしみこんでしまった油などの汚れを綺麗に取り除きます。
取り除くには剥離剤を使う業者が多いようですが、剥離剤は本当に最後の手段です。
やはり剥離剤は有機溶剤ですから・・・いくら乾燥して溶剤が飛んだとしてもあまり気持ちのよいものではないですよね・・・家具にも、作業をする私にも・・・
オクアンティークスでは基本的にはシェラックの溶剤として使うアルコールで地道に綺麗にしていく方法をとります。それでも取れないものに関しては段々と溶剤を強いものに変えていく木材に負担がかからないように最大限気を使っています。
アルコールをよく乾燥させてから、全体をサンディング。
サンディングはあくまでも表面を均し、下地を整えるための作業です。
アンティークではただ綺麗にするのではなく、お客様がつけた小さな傷なども残しておくことがその家具とご家族の歴史を残すということになります。
傷などはお客様のご要望でしっかりとることもいたします。
サンディング後は脚との色を合わせるために着色。
その後ワックスで仕上げます!
アンティークはシェラックニスで仕上げももちろん良いですが、ワックスで仕上げるとアンティークらしいマットな艶が出てまたいいんです!!
脚がもっとしっかり塗装がされている状態ですとワックス仕上げだと質感が合いませんが、今回のように脚もマットな感じですと質感も艶もマッチします!
オイル仕上げもまたいいです。
家具や木肌によって仕上げの方法を変えることは必要なことです。
いつもただ綺麗に、ただ一辺倒に艶々に仕上げるだけでは家具にとってふさわしい仕上げとはなりません。
当ショップではお客様のご希望にそって、ご相談しながら仕上げの方法を決めていくようにしています。
以上で修理完了です!!!
このテーブルは引き続き何十年もお客様とその家族に使われて、いい感じに歴史を刻まれていくのでしょうね。
家具を大切にされている方に悪い方はいません!!!
ではまた次回をお楽しみに!よろしくお願いいたします!!
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