お世話になっております。
アンティーク家具の修理の実例をご紹介!
今回は オークチェアの座面張替 です。
オークチェアの座面の張替なんて簡単そうだよね~って思われる方もいるかもしれません。
これが結構大変なんですよ・・・
まずは裏側。
椅子の張り方は色々ありますが今回はウェービングが使用されています。
生地は一度お客様ご自身で張り替えたようです。
生地を留めてあるのはホチキスの針の強力版。タッカーを使ってバシバシ留めていきます。
表面の生地を張りかえるにはまずこの針から綺麗に取り除いていきます。
これが椅子張替の共通の一番大変な作業・・・
この座面一つからでた針や釘はこんなに・・・
実はこの黒い布の中にオリジナルの生地がそのまま張ってありました。
それを綺麗に取り除くには、体力、気力、根気が必要です。
この作業を一度皆さんに体験してほしい・・・そうしたら「張替代金って高くない?」って絶対いえないと思うんです・・・
この針をそのまま残すことは正常な椅子張り屋さんなら絶対にないことです。
だってその針が飛び出てたらお客様に刺さっちゃいます・・・
また新たに張り替える際に針を打つのですが、十分に刺さらず強度が出ません・・・
綺麗に取り除きました!
ウェービングの直しと下地は補修済み。
1脚取り除くのにもこの齢40を超えた身体にはこたえます。
ましてダイニングセットは4脚セット・・・手、手が・・・
この後は楽しい楽しい表面の張替。
綺麗になりました~
チェアの本体も綺麗にしてあげて完成!
今回は黒のモケット生地。シックで落ち着いた印象のオークチェアに仕上がりましたね。
最後は楽しい作業ですがその下処理は過酷・・・
アンティーク修理というとクリエイティブでカッコいい仕事だと思われがちですが、その手前は根気のいる地道な力作業なんです・・・
でも綺麗に表面を張り替えて努力が報われた気がします!
オークチェアの座面は落とし込みのものが多く、張替が容易にできるので楽しいアイテムです。
気分を変えたいとき、インテリアの模様替えをしたいとき、お引越しなどそのときの気分で張替が可能です。
オークチェアはアンティークの入り口としておススメアイテムの一つです!!
今日はここまでです。
次回をお楽しみに~
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