今日はアンティーク家具の修復と修理の違いについてお話したいと思います。
まず修復とは・・・レストレーションといいます。レストレーションとはその家具持っている長い間使われてきたために出来た傷や色や艶などの風合いを損なわずに、作られた当時の材料や技法を使い、機能を回復させることを言います。
一方修理とは・・・リペアといいます。リペアとは機能の回復とただきれいに仕上げることをいいます。材料や技法はあまり気にしません。
このように書くと当然アンティーク家具にふさわしいのはレストレーション(修復)ということになります。
今日本にあるアンティークショップを分類させていただくと・・・
①「レストレーションをしています」とうたっていますが内実はリペア。
日本人が好む?(私は風合いもへったくれもないような仕上げは嫌いです)きれいに塗装し新品がごとくぴかぴかな塗装をしている所があります。一応は一通り直してはいるもののも機能面でも修復ではなく修理が施されているので不具合が出るものもあるようです。
②まったく手をつけずアンティークオリジナルと称して機能もへったくれもないもの(家具としては機能しない、引き出しが開かない、ぐらぐらする、塗装がぼろぼろとれる、埃が積もったまま)をアンティークだからこういうものですと言って販売している。アンティークは古いから、汚いからこそアンティーク、オリジナルが一番と、買い付けたものをからぶきやワックスがけのみで販売しているところもまだあるようです。これはいただけないですね・・・
③しっかりと修復を施している。ただ店によって修復の考え方に少し差があるので仕上がったものにも違いがあります。値段はしっかりと修復してあるものですから①よりは高めです。
この3つに分かれると思います。
②は問題外ですが①と③についてはお客様の好みというものがあり選択肢があるのは仕方がないことかなと。
オクアンティークスではアンティーク家具の風合いをそのままに、家具としての実用性を兼ねたものがもっともよいと考えています。アンティーク家具はこういうものと押し付けるのではなく、その家具にふさわしい修復方法を提案した上でお客様と相談しながら修復していきたいと考えております。
長々と堅いお話をしてしまいました。
すみません・・・