アンティーク机(デスク)の修理 その2<アンティーク家具の修理、修復、加工の実例をご紹介>

 

こんばんは。

お世話になっております。
イギリス・フランス・ヨーロッパ・アメリカアンティーク家具修復・修理アンティークショップオクアンティークスです。

アンティーク家具の修理、修復、加工の実例をご紹介いたします!

本日は アンティーク机(デスク)の修理 その2 です!

前回解体したところまでお話いたしました。

アンティークデスク修理1

これが、

アンティークデスク修理2

この状態まで。

さておさらいですが今回のお客様からのご依頼は

1)お客様が小柄なため、作業するにはそのままでは高いので低くして欲しい
2)天板を普通に、全体も使えるようにして欲しい
3)できるだけ綺麗にして欲しい

以上の3点です。

色々すっ飛ばして・・・
組みあがりました!!(端折ってしまって申し訳ございません・・・画像取り忘れました・・・)

アンティークデスク修理3

天板には強度面、使い勝手を考慮してお客様とご相談で「ナラ板目化粧板」を張ることにいたしました。
うん、綺麗だ!

アンティークデスク修理4

段差が無いように仕上げ。

アンティークデスク修理5

脚をカット、側板の割れ綺麗になってますね~

アンティークデスク修理6

内側も綺麗に。

足回りの面材は腐食が激しかったため新たに製作いたしました。
天板(引出1段分を含む)部分のモールディング(面材)は元々なかったのですがジョイントが見えてしまうので見栄えがよくないということと、引き出し部分とのつなぎがカッチリはまるようにということで追加いたしました。
さてフィニッシュワーク(塗装)です!

まずは荒れている塗装面を均し、綺麗に整えます。(剥離してませんよ~)
その後サンディング。

アンティークデスク修理7

アンティークデスク修理8

引き出し部分も同様に。
サンディングも荒いペーパー#100、#80とかは使わないです。

オリジナルを残しておきたいのに全部取れちゃうので・・・

荒くない品番でやるのにもコツがいるんですよ~

ただ塗装が劣化して、剥離してきてしまっている場合(爪でカリカリするととれちゃうような塗装)は話は別です。

その上からどんなに綺麗に塗装しても根こそぎ取れてしまいます。。。

その場合は・・・
「男は黙って!」「剥離!」(クールポコより)

アンティークデスク修理9

そんなこんな(ステイン、細かい部分のリタッチ、ニス)していると・・・

(すみません・・・そんなこんなも画像取り忘れました・・・)

アンティークデスク修理10

完成~

アンティークデスク修理11

天板の色、落ち着いた質感。

この机にビカビカは合わないですよね。家具、スタイル、年代などによって色や質感を変える。
アンティークを仕上げる上でごくごく普通のことですね。
間違っても現代の工場などで大量生産に使われるガン吹き塗装などで仕上げることはしません。ウレタンもお客様の要望があった場合のみはじめてご相談させていただきます。

アンティークデスク修理12

この脚、実は折りたたみ式なんです!

また画像を取り忘れている失態・・・

アンティークデスク修理13

内側の割れも綺麗に、新たに製作したモールディングも違和感なく仕上げてあります。

アンティークデスク修理13

外側の側面も綺麗になりましたね。

オリジナルの質感、色の濃淡を残して仕上げ。

アンティークデスク修理14

背中側もしっかり仕上げ。

この机はお部屋の端におくのではなく、真ん中において広げて作業をしやすいようにお使いになるそうです。
当然見える部分はしっかり仕上げます!!
アンティークデスク修理14
引出の中も周りの色に合わせて濃くして欲しいということでしたので色を入れて、シェラックニスで仕上げ。
アンティークデスク修理15
引出の上部にはこんなスライドテーブルが!
作業の合間に工具や材料を置くのに重宝しそうですね。
昔の人は発想が柔軟だな~っていつも感心させられます。
お届けも無事完了!
お客様にも喜んでいただけて嬉しい~

今日はここまでです。
また次回をお楽しみに~

よろしくお願いいたします。

 

 

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