アンティーク家具の脚折れ修復 その2

こんばんは。

すっかり春ですね。
今日梅の花が咲いているのを見ました。
また寒くなったらかわいそうですね。
花見をしながらお酒いいですねー

さて
前回はアンティーク家具の脚折れの修復のお話をさせていただきましたが
今回は続きで その2 です。


折れをパーツに分けて接着するところまでお話しました。

次の作業は
折れている所がくっついてはいますが
割れている所がきれいに割れていればくっつければ強度は出るのですが
この場合割れのところが少し欠損してしまっていて
その欠損している部分に隙間ができてしまっています。

より強度を出すために割れの部分を貫通するようにダボ(木の棒)を補強として入れます。
このダボは締める際にパーツに切ってしまったところをジョイント(接合)させる役割も兼ねています。

ダボを入れたら(ダボを入れるときも当然木工ボンドをつけます)
ダボと接合部分に木工ボンドを入れ
本体の脚とはたがねを使ってしっかりと圧着します。

このときに接合部分に隙が出ないようにすることは当たり前ですが重要です。

間違ってもフィニッシュネイラーと呼ばれるエアータッカー(エアーを使って釘を打つツールです)で接合部付近を打ってとめるなどもってのほかです。
しっかり圧着させればそんなものは必要ないのです。

脚を締めるときだけではなく
躯体を締めるとき気をつけなければいけないのは、かたつきです。

締めすぎてしまったり、置いてある床が大きく歪んでいたりすると
締めて、はたがねを取ったときに躯体が歪んでかたついてしまうのでできるだけ水平な所で締めることが重要です。

躯体が歪まないようにしっかりはたがねをかけたら、
先程の割れの欠損してしまった少しの隙間にパテを埋めます。
パテを使ってよいときの定義は前にお話しました。(多分・・・)

しっかりと割れをとめたあとの隙、小さな穴とこのようなところには使います。

両方とも入れます。

これで1日また置きます。
今日はこの辺で。

次回は塗装に入ります。
お楽しみに。

皆さん朝晩はまだ寒いので
しっかり着ていきましょうね。


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