こんばんは。
今日は イギリスアンティークドローリーフテーブルの天板塗装修復、溝修理 です。
画像のように元々天板がテカテカに塗装されていて、お客様がそれが非常に嫌でずっと直したいと考えていたそうです。
人それぞれ好みがあり、テカテカにしてとにかくきれいしたいというお客様もいらっしゃいますし、アンティークらしさを重視する方もいらっしゃいます。
でも・・・アンティーク家具にはアンティークにあった塗装するのがベストだとは思います。
ドローリーフテーブルの多くはフレームが組んであり、その中に鏡板が入っています。
その鏡板とフレームの間には元々細い溝があります。
その溝は木が暴れるのを逃がす効果があります。
木は季節によって伸縮、膨張します。
その溝がないと暴れたときに逃げ場がなくなり、
反ったり、割れたりしてしまいます。
ただ鏡板が無垢板の場合、その変化が大きいため溝が大きくなってしまうことがよく起こります。
その溝にごみや埃などが入り込んでしまい汚いというお客様多いようです。
かといって溝を安易に埋めてしまっては他に負担がかかってしまう場合があります。
でも溝は何とかしたい・・・当然ですね。
まず溝は小さくすることを考えます。
天板のフレームを締めなおして、溝を小さくするのです。
そうすることで余分な負担を避けることが出来ます。
ただフレームを締めなおすのに一度ばらさなくてはいけません。
フレームが緩んでいれば当然締め直しをするので問題ないですが
せっかく緩んでいないものをはずすのはちょっと気がひけます。
それと仮に溝を小さくして組みなおしたとしても
溝の分天板を縮めるのですから何ミリか元の大きさより小さくなってしまいます。
その小さくなった分、削ったり、調整したりしなくてはいけません。
出来れば溝は埋めずに、詰めずに木が戻るのを待つ。
気の長い話ですがそれが一番です。
でもやっぱり直したい・・・当然です。
早速直しましょう!!!
っと今日はここまでです。
次回をお楽しみに。