アンティーク家具 ラックの虫食い修理 その3

こんばんは。

今日は アンティーク家具 ラックの虫食い修理 その3 です。

虫食いの処理は終了しました。

次はカットしたところを元に戻します。

元に戻すといっても虫食いの材はもう使えないので
パインの古材を使います。

これは不要になった棚板を取っておいたものです。
厚み、質感、木目があっている材を選択します。

アンティークの修復は古材をとっておくことで成り立ちます。
アンティーク家具の現状の状態に欠損はよくあります。

その欠損を直すためには材、質感、木目をあわせなくてはいけません。

お客様の要望での材の交換や
パーツがあまりにも欠損しすぎていて手持ちのパーツでは直せないときは
全部交換する場合もあります。

そういったときに出た古材やパーツは修復のためにとっておくのです。

場合によっては状態のひどい家具や需要のない家具などを修復の材料として購入するときもあります。

この古材をカットしてしまった元の形に成形して
本体と接着します。

いつもの はたがね を使ってしっかり圧着させます。

今回の締めは脚が斜めになっているので圧着するために少し工夫が要ります。

斜めになっているところにはたがねをかけても滑ってしまってうまく締められません。

そこで滑らないようにはたがねを固定するのはいつもよりはたがねを多く使ってパズルのように締めます。

ある意味芸術的なセンスがいるかもしれませんね。

このまま固まるまで1日置いておきます。

今日はここまでです。
またお楽しみに。


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