アンティーク家具 ドローリーフテーブルの天板のしみ、白濁の修復

こんばんは。

今回は アンティーク家具 ドローリーフテーブルの天板のしみ、白濁の修復 です。

アンティーク家具を使っていただくためにの重要なことの中に
耐熱、耐水についてがあります。

アンティーク家具に使われるシェラックニスは天然塗料だけに
いろいろなものが入っているウレタンやラッカーの塗装に比べて
耐熱、耐水が劣ります。

特に頻繁に使用するダイニングテーブルなどは
氷の入ったコップや熱い飲み物などを直においておくと
しみや白濁、つまりウォーターマークがつくことがあります。

そのため、コースターやランチョンマット、テーブルクロスなどを一緒にお使いいただく必要があります。

でも、裏を返せば大事に、大切に使っているということにつながります。

ウレタンなどは水ぶきはもちろんのこと、耐熱、耐水に優れています。
何も気にせず使えることはそれはそれでよいことなのかもしれませんが
ものを大事に、大切に使うという気持ちが薄れてしまうのではないでしょうか?

それ以外にもウレタンは塗装が非常に硬く、強力な剥離剤も効きません。
ウレタンは固まるとプラスチックのように硬くなります。
強いですが一度その塗膜にひびが入ったりするとそこから塗装が痛んでいきます。
最後にはぽろぽろとはがれてきてしまい、非常にかわいそうな姿になります。

それに比べてシェラックニスは徐々に色が落ちていったり、つやが変わったり、使ってきた歴史が家具の表情に出てきます。

ある意味ご自分でつけた傷、お子様が小さいときにつけた傷やしみ、そういったものが愛おしくなってくるのです。

変化を楽しめることそれがアンティーク家具の魅力なのです。

ただ使っている以上、だんだんと痛んできたり、不具合が出てきます。
そのときにはしっかりとしたメンテナンスと修理、修復が必要ですね。

このように白濁してしまったのは
熱いものをおいてしまったようです。

かなり白濁していますが
このぐらいであれば、塗装全部をはがす必要はないのです。

シェラックニスは薄く、乾燥した塗装を何層にも塗り重ねていくことで
塗装面を作り、質感、色の深みを出していきます。

例えばその塗り重ねた層が5層だっとしましょう。
白濁しているのは上の2~3層かもしれないのです。

下地までいっていれば残念ながらはがさなくてはいけませんが
そうでないものを無理にはがす必要はありません。

その白濁している2~3層をとってあればもともとの質感や色を残しながら、損ねることなく、部分的に再塗装すれば元通りになります。

それができるのもシェラックニスだからなのです!!!

その白濁した塗装をはがすのにはニスの溶剤であるメスを使います。
メスをスチールウールにつけて軽く均すようにこすります。

少し乾かして、もう一度。これを繰り返します。

強くこすりすぎてしまったり、乾かない状態でこすり続けると
はがさなくていい塗装まではがしてしまうので慎重に作業します。

白濁が取れたら
ケンマロンでザラつきをとってから
周りと色、質感を合わせていきます。

仕上げは全体をワックスです。

このようにきれいに元通りです。

さて
内訳ですが

天板塗装直し 2時間 

実作業で2時間です。

料金は1時間、出張料込みで8400円+1時間5000円=13650円です。

参考にして下さい。

台風が来てなんだか荒れるようですが

ショップのDLTとOCのセットが始めて買って頂けました!!!!
いやーうれしいですね。

この気持ちを忘れないようにこれからもがんばっていきたいと思います!!!

後もうひとつ、阪神タイガースやっときました!!!
弱小ジャイアンツを3タテ!!!

天気は悪いが、気分は晴ればれです!!!
なんだかのうてんきですかねー一人だけ。

それではまた


Okumura様

コメントありがとうございます。

そうなんです、売れてしまったのです・・・

お客様が気になる商品をこれからも仕入れていきたいと思っておりますので
ご期待ください。

よろしくお願いいたします。


“アンティーク家具 ドローリーフテーブルの天板のしみ、白濁の修復” への1件の返信

  1. あー、あのオークの椅子売れてしまったのですね!
    ちょっといいなあと思ってたんですよね。残念!!

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