こんばんは。
今日は アンティークミラーのフレーム割れ・折れ修復 です。
アンティークミラーのトップの飾りが輸送時に割れてしまったそうです。
このアンティークミラーは Est-ouest Auctions 様 より修復のご依頼をいただきました。
エスト・ウェストオークションズ様は、
日本において最も歴史があるオークションハウスとして国際的に高い評価を得ており、
特に、ガレ、ドームをはじめとするアール・ヌーヴォー&アール・デコでは、世界No.1の実績を誇っています。
また、マイセンやドレスデンなどの西洋陶磁器、アンティーク家具、アンティークジュエリー、時計などの西洋アンティーク、印象派、エコール・ド・パリ、近代現代美術の油彩や版画、日本絵画、和陶器などすべての美術品が多数出品されています。
2007年3月に東京・五反田に新しいセールルームを開設されています。
このような信用のある企業様よりご依頼があったことは非常に名誉なことです。
さて修復に戻りますが、
石膏がばらばらになってしまっているので、まずはすべて取り外します。
取り外すときもパーツがどこのものか分かるようにしておきます。
なんだかパズルみたいで楽しそうですが、実際は同じような形、色のものが多くそんなにかんたんなものではないのです・・・
その後石膏用のボンドがあるのでそれで接着します。
木工ボンドでも大丈夫なときもありますが
今回のように大きな、重いミラーですと石膏用の強力なボンドでないと強度を保てません。
ボンドを入れて、しっかりと接着します。
このときにあまり締めすぎてしまうと他の部分の石膏がくずくずになってしまうので注意が必要です。
締めすぎず、しっかり締める。
難しいです・・・
このまま3日ほどくっつけてしっかり乾燥させます。
本来このボンドは1日あれば乾燥するのですが、念には念をいれて十分に観想する時間をとります。
今日はここまでです。
次回をお楽しみに